新潟県

山元遺跡

やまもといせき

所在地新潟県村上市下助渕外部リンクGooglemap

主な時代弥生時代

新潟県(にいがたけん)の北部、越後平野(えちごへいや)の最も北にある高台(たかだい)に作られた弥生時代(やよいじだい)のムラです。谷をはさんで居住(きょじゅう)スペースと墓地(ぼち)に分かれています。居住(きょじゅう)スペースには、1~3の濠(ほり)があります。戦いにそなえたムラで、山の高いところにつくられる高地性環濠集落(こうちせいかんごしゅうらく)とよばれる遺跡(いせき)です。ここは、日本海側で最も北にある高地性環濠集落(こうちせいかんごしゅうらく)です。出土品(しゅつどひん)のうち、墓地(ぼち)では副葬品(ふくそうひん)として鉄やガラスの製品、日本海側では最も北の出土品(しゅつどひん)となる青銅製品(せいどうせいひん)が注目されます。
居住(きょじゅう)スペースで見つかった土器(どき)は、表面を縄目(なわめ)のもようで飾(かざ)った東北地方で使われていたものが中心で、このほかに北陸地方(ほくりくちほう)や北海道の土器(どき)も見つかっています。東北(とうほく)と北陸(ほくりく)が交わる地域(ちいき)にあり、高地性環濠集落(こうちせいかんごしゅうらく)や墓地(ぼち)の出土品(しゅつどひん)から、西日本の情報(じょうほう)が伝わる日本海側で最も北の遺跡(いせき)であり、また北海道からの土器(どき)も出土(しゅつど)するという、日本海を舞台(ぶたい)として広い範囲の地域(ちいき)との交流があった遺跡(いせき)です。

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  • 遠景(南西から)

    遠景(南西から)

  • 出土品(撮影:小川忠博)

    出土品(撮影:小川忠博)

  • 北側から見た遺跡の北西斜面

    北側から見た遺跡の北西斜面

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