長野県

柳又遺跡

やなぎまたいせき

所在地長野県木曽郡木曽町開田西野6503-1 ほか外部リンクGooglemap

主な時代旧石器時代

開田高原(かいだこうげん)にある柳又遺跡(やなぎまたいせき)は、木曽地域(きそちいき)でもっとも古い、今から2万年前の旧石器時代(きゅうせっきじだい)の遺跡(いせき)です。氷河期(ひょうがき)だった旧石器時代(きゅうせっきじだい)は、2万4000年前にもっとも寒くなり、その後、気候(きこう)はだんだん暖(あたたか)くなっていきます。そのころには、旧石器人(きゅうせっきじん)の活動(かつどう)も活発(かっぱつ)になり、標高(ひょうこう)1100mの開田高原(かいだこうげん)に到達(とうたつ)したようです。石器(せっき)の形や作り方には、西日本の特徴(とくちょう)も、東日本の特徴(とくちょう)もみられます。使っている石も、地元でとれる石「チャート」のほかに、西からは岐阜県(ぎふけん)あたりでとれる下呂石(げろいし)が、東からは、おそらく長野県(ながのけん)の和田峠(わだとおげ)あたりから黒曜石(こくようせき)が入ってきます。開田高原(かいだこうげん)は東西文化が交(まじ)わる場所でした。柳又遺跡(やなぎまたいせき)の出土品(しゅつどひん)で注目されるのが、「柳又(やなぎまた)ポイント」と呼(よ)ばれる旧石器時代(きゅうせっきじだい)の終わりから縄文時代(じょうもんじだい)の草創期(そうそうき)の石槍(いしやり)です。旧石器時代(きゅうせっきじだい)から縄文時代(じょうもんじだい)になると、狩(か)りの道具は石槍(いしやり)から弓矢(ゆみや)へと変わりますが、「柳又(やなぎまた)ポイント」と呼(よ)ばれた石器(せっき)は、この変化(へんか)の途中(とちゅう)に現れる、変わった形の石器(せっき)です。

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  • 遠景

    遠景

  • 出土した石器(柳又ポイント)

    出土した石器(柳又ポイント)

  •   発掘調査のようす

      発掘調査のようす

現在の様子現在は、畑地となって保存(ほぞん)されています。出土品(しゅつどひん)は、「開田考古博物館」で見ることができます
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