山梨県

横根・桜井積石塚古墳群

よこね・さくらいつみいしづかこふんぐん

所在地山梨県甲府市横根町・桜井町外部リンクGooglemap

主な時代古墳時代

横根・桜井積石塚古墳群(よこね・さくらいつみいしづかこふんぐん)は、甲府盆地(こうふぼんち)の北の端(はし)、八人山(はちにんやま)や大蔵経寺山(だいぞうきょうじやま)のふもと、標高290~460mにわたって145基(き)の積石塚(つみいしづか)が広くつくられ、長野市(ながのし)の大室古墳群(おおむろこふんぐん)、高松市(たかまつし)の石清尾山古墳群(いわせおやまこふんぐん)とともに、全国でも有数(ゆうすう)の積石塚(つみいしづか)の分布(ぶんぷ)地域として知られています。西から横根(よこね)、桜井内山(さくらいうちやま)、桜井(さくらい)、桜井東(さくらいひがし)のグループに分かれます。墳丘(ふんきゅう)はすべて円墳(えんぷん)となり、埋葬施設(まいそうしせつ)は横穴式石室(よこあなしきせきしつ)、たて穴式石室(たてあなしきせきしつ)、箱式石棺(はこしきせっかん)のようなものがあります。古墳群(こふんぐん)がつくられた年代は、古墳時代後期(こふんじだいこうき)と考えられていますが、珠文鏡(しゅもんきょう)とまが玉が採集された古墳もあるので、、一部の古墳(こふん)は5世紀にさかのぼる可能性があります。土を使わずに石だけで墳丘(ふんきゅう)を築(きず)くのは、古代朝鮮半島の墓(はか)と似ています。また、古墳群の南方に瓦をやく窯(かま)の跡(あと)などがあることから、古墳群(こふんぐん)に葬(ほうむ)られた人々は(とらいじん)ではないかという説もあります。その一方、土よりも石が入手しやすかったから石だけで築(きず)かれたという説もあり、結論(けつろん)は出ていません。積石塚(つみいしづか)は今も謎(なぞ)の多い古墳(こふん)なのです。1999年に市の史跡(しせき)として指定されています。

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