鳥取県

古郡家1号墳

ここうげいちごうふん

所在地鳥取県鳥取市古郡家外部リンクGooglemap

主な時代古墳時代

因幡(いなば/鳥取県東部)で最大級の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)で、全長は90mあります。古墳(こふん)の墳丘(ふんきゅう)にはふき石がはられ、埴輪(はにわ)が並べられていました。埴輪(はにわ)には、因幡(いなば)独特(どくとく)の特徴(とくちょう)をもつ埴輪(はにわ)もあります。ふき石埴輪(はにわ)の両方をもつ本格的な前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)としては、因幡(いなば)でもっとも古く、古墳時代前期(こふんじだいぜんき)から中期(ちゅうき)にかけてつくられた古墳(こふん)です。
後円部の中央には木棺(もっかん)、その両側に1基(き)ずつの石棺(せっかん)がありました。中央の木棺(もっかん)からは、鏡(かがみ)のような円板に突起(とっき)のついた青銅(せいどう)製品やまが玉、土器(どき)が、石棺(せっかん)の一方からは銅鏡(どうきょう)、鉄のよろい、剣、矢じり、土器(どき)などがみつかりました。突起(とっき)のついた青銅(せいどう)製品は、奈良県の古墳(こふん)と古郡家1号墳(ここおげいちごうふん)の2例しかみつかっていない珍(めずら)しいものです。また、鉄のよろいは、当時の最先端(さいせんたん)の技術(ぎじゅつ)で作られた貴重品(きちょうひん)です。ヤマト政権(せいけん)との結びつきによって力をもった因幡(いなば)の王の墓(はか)と考えられます。

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  • よろいや土器などの出土品

    よろいや土器などの出土品

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