沖縄県

具志川島遺跡群

ぐしかわじまいせきぐん

所在地沖縄県島尻郡伊是名村<具志川島>外部リンクGooglemap

主な時代縄文時代~弥生時代

具志川島(ぐしかわじま)は、沖縄本島(おきなわほんとう)の北西洋上に位置する島で、現在は無人島です。島には岩立遺跡(しいだちいせき)、親畑貝塚(おやはたかいづか)などがあり、それらをまとめて「具志川島遺跡群(ぐしかわじまいせきぐん)」とよんでいます。岩立遺跡(しいだちいせき)では、縄文時代後期(じょうもんじだいこうき)の岩陰墓(いわかげぼ)がありました。出土(しゅつど)した人骨(じんこつ)が岩陰(いわかげ)の奥(おく)に集められるような形でみつかっていることから、遺体(いたい)を土にうめず岩陰(いわかげ)に置く「風葬(ふうそう)」が行われていたことがわかりました。また、炉(ろ)跡や土器(どき)が確認(かくにん)されていることから、岩陰(いわかげ)を墓(はか)として利用する前には、住まいなどの生活に利用していたこともわかりました。
出土品(しゅつどひん)は、鹿児島県(かごしまけん)の奄美(あまみ)諸島に広く分布する土器(どき)のほか、死者への副葬品(ふくそうひん)と考えられる、貝のアクセサリーがみつかっています。なかでも、オオベッコウガサガイという貝で作ったうで輪(わ)を多数つけた状態で発掘(はっくつ)された人骨(じんこつ)は、貴重(きちょう)なものです。

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  • 近景(岩立遺跡)

    近景(岩立遺跡)

  • チョウセンサザエの蓋が集中的にみつかった

    チョウセンサザエの蓋が集中的にみつかった

  • 崖葬墓(がいそうぼ)のようす

    崖葬墓(がいそうぼ)のようす

現在の様子・無人島のため定期航路(こうろ)はありません ・遺跡(いせき)は、岩陰(いわかげ)の天井までを盛土(もりど)保存されています
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