愛知県

吉胡貝塚

よしごかいづか

所在地愛知県田原市吉胡町矢崎42-4外部リンクGooglemap

主な時代縄文時代

吉胡貝塚(よしごかいづか)は、渥美半島(あつみはんとう)の付け根の田原湾(たはらわん)に面した縄文時代(じょうもんじだい)の後期(こうき)から晩期(ばんき)の貝塚です。大正時代に発掘調査(はっくつちょうさ)され、300人分をこえる人骨(じんこつ)が出てきたことで、全国的に有名になりました。これまでの調査(ちょうさ)で住居(たて穴建物)、土器棺(どきかん)、盤状集積墓(ばんじょうしゅうせきぼ)などがみつかっています。盤状集積墓(ばんじょうしゅうせきぼ)とは、亡くなった人の骨(ほね)のうち、大腿骨(だいたいこつ、ふとももの骨(ほね))を四角く「井」の字のように組んで、その下に頭蓋骨(ずがいこつ)を置いたもので、愛知県(あいちけん)東部の三河(みかわ)地方にしかみられない風習(ふうしゅう)です。これまでの調査(ちょうさ)でみつかった340人分以上の人骨(じんこつ)は、縄文人(じょうもんじん)の骨格(こっかく)を復元(ふくげん)する研究に大きな役割をはたしました。また、人骨(じんこつ)に残された抜歯(ばっし)や叉状研歯(さじょうけんし)によって、縄文人(じょうもんじん)の風習(ふうしゅう)や社会をあきらかにすることにも役立ちました。

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  • 埋葬された人骨

    埋葬された人骨

  • 埋葬された犬

    埋葬された犬

  • 空から見た遺跡

    空から見た遺跡

現在の様子現地は吉胡貝塚史跡公園として整備され、敷地内には吉胡貝塚資料館「シェルマよしご」や、貝塚の平面展示施設・断面展示施設などがあります。シェルマよしごでは、さまざまな体験学習のプログラムも用意されています。
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