見晴台遺跡(みはらしだいいせき)は、名古屋市南部の笠寺台地(かさでらだいち)の南の端(はし)にある弥生時代(やよいじだい)のムラです。弥生時代中期(やよいじだいちゅうき)の終わり頃にムラがつくられ、弥生時代後期(やよいじだいこうき)にはムラのまわりに幅(はば)4m、深さ4mもの大きな濠(ほり)をめぐらすようになります。濠の内側では、これまでに220を超える数の住居(たてあな建物)があり、たくさんの土器(どき)のほかに、銅鐸(どうたく)のかけらなどもみつかっています。また、この遺跡(いせき)は、1960年代から現在まで、夏休み中に中学生以上の市民ボランティアによる発掘(はっくつ)をおこなっていることでもよく知られています。
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住居跡
弥生時代の円窓付土器(左)と高坏(右)
発掘調査のようす
現在の様子 | 現地は笠寺公園として整備が進められています。公園の中央には名古屋市見晴台考古資料館があり、ここで見晴台遺跡の出土品を見ることができます。また、資料館の南には発掘調査された遺構面にたて穴建物が復元され、この建物ごと覆い屋で保護されて見学することができます。 |
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