名古屋市内で最も高い山である東谷山(とうごくさん、標高(ひょうこう)198m)の山頂から、山のふもとにかけてつくられた古墳群(こふんぐん)です。かつては66基(き)もの古墳(こふん)がありましたが、現在は33基(き)の古墳(こふん)が残っています、古墳時代前期(こふんじだいぜんき)は、4世紀前半につくられた白鳥塚古墳(しらとりづかこふん)(全長115mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん))・尾張部神社古墳(おわりべじんじゃこふん)(直径27.5mの円墳(えんぷん))、4世紀中ごろにつくられた中社古墳(なかやしろこふん)(全長63.5mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん))・南社古墳(みなみやしろこふん)(直径30mの円墳(えんぷん))があります。中期(ちゅうき)には、5世紀中頃につくられた西大久手古墳(にしおおくてこふん)(全長37mの帆立貝形古墳(ほたてがいがたこふん))、5世紀後半に造られた志段味大塚古墳(しだみおおつかこふん)(全長51mの帆立貝形古墳(ほたてがいがたこふん))があります。後期(こうき)には、6世紀初めにつくられた勝手塚古墳(かってづかこふん)(全長55mの帆立貝形古墳(ほたてがいがたこふん))、終末期(しゅうまつき)の6世紀末〜7世紀初めには東谷山白鳥古墳(とうごくさんしろとりこふん)(直径17mの円墳(えんぷん))など、古墳時代(こふんじだい)の初めから終わりまでつくり続けられたという、全国的にも非常に珍しい古墳群(こふんぐん)です。
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志段味古墳全景
中社古墳円筒埴輪列
現在の様子 | 現地は「歴史の里 志段味古墳群」として復元整備が進められています。白鳥塚古墳では、墳頂部に石英の敷石が、中社古墳と勝手塚古墳では円筒埴輪が、そして志段味大塚古墳では葺石と円筒埴輪列が復元されています。また、平成31年3月にはガイダンス施設である「体感!志段味古墳群ミュージアム」がオープンする予定です。 |
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