矢作川(やはぎがわ)の西に面した安城市(あんじょうし)には、南北約3.5kmの間に合計18基(き)の古墳(こふん)からなる桜井古墳群(さくらいこふんぐん)があります。この古墳群(こふんぐん)は、おおまかに北群と南群の2つのグループにわかれています。このうち北群では二子古墳(ふたごこふん、全長68.2mの前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん))、南群では姫小川古墳(ひめおがわこふん)(全長65mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん))がもっとも大きな古墳(こふん)です。これら桜井古墳群(さくらいこふんぐん)のすぐ東側には、鹿乗川流域遺跡群(かのりがわりゅういきいせきぐん)とよばれる大きなムラのあとがみつかっています。二子古墳(ふたごこふん)・姫小川古墳(ひめおがわこふん)にほうむられた王も、この鹿乗川流域遺跡群(かのりがわりゅういきいせきぐん)に住んでいたと考えられています。ムラがもっとも栄えた時代は、弥生時代終末期(やよいじだいしゅうまつき)から古墳時代前期(こふんじだいぜんき)、2世紀の終わりから4世紀前半で、古墳群(こふんぐん)がつくられた時期は4世紀前半ごろであることがわかっています。
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空から見た古墳
現在の様子 | 現地では、二子古墳、姫小川古墳、塚越古墳、獅子塚古墳、姫塚古墳などが良好な状態で観ることができます。これらの古墳は一部発掘調査がおこなわれていて、出土品は安城市歴史博物館と、隣接する安城市埋蔵文化財センターで見学することができます。 |
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