弥生時代(やよいじだい)の終わりごろに、見晴らしのよい西山(にしやま)とよばれる丘(おか)の上につくられたムラです。ムラといっても、城(しろ)のような役割(やくわり)をもっていた場所で、敵(てき)の動きを見はったり、敵(てき)からにげたり、身を守るための場所と考えられています。まわりにV字状(ぶいじじょう)に深くほった濠(ほり)や、土を盛(も)り上げた土塁(どるい)をめぐらせて、敵(てき)の攻撃(こうげき)にそなえ、遺跡(いせき)の北側を流れる大海(おおみ)川が、さらに守りをかためています。この時期は、日本列島各地(かくち)であらそいが起こった時代で、石川県(いしかわけん)では、ほかにもあらそいにそなえたムラが、丘(おか)や山などの高い所につくられました。
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真上から見た遺跡
土塁(どるい)と環濠(かんごう)
遺跡(いせき)からの眺め
現在の様子 | 現地は史跡公園として整備され、濠(ほり)や土塁(どるい)などが見られます |
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