七尾湾(ななおわん)にうかぶ能登島(のとじま)の丘(おか)の上につくられた、2つの石室(せきしつ)をもつ7世紀の古墳(こふん)です。石室(せきしつ)のつくり方には、板石(いたいし)をずらして積み上げ、天井(てんじょう)をドーム型にする技法(ぎほう)が使われていました。これは、朝鮮半島(ちょうせんはんとう)北部の古墳(こふん)につうじる特徴(とくちょう)です。この古墳(こふん)は、わが国最古(さいこ)の歴史書(れきししょ)である『日本書紀(にほんしょき)』で、660年に亡(な)くなったと伝わる能登(のと)の豪族(ごうぞく)「馬身龍(まむたつ)」の墓(はか)とする説があります。
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近景
雄穴石室(おあなせきしつ)
正面から見た古墳
現在の様子 | 現地は、史跡公園として整備されており、石室内部も見学できます |
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