長野県(ながのけん)の北の端(はし)にある野尻湖(のじりこ)は、いまでは絶滅(ぜつめつ)してしまったナウマンゾウの化石(かせき)が発見(はっけん)されたことで有名な場所です。それは、湖底(こてい)の約4万年前の地層(ちそう)から、オオツノジカの化石(かせき)とともに発見されました。また、それらの動物の骨(ほね)や牙(きば)などでつくった骨角器(こっかくき)や石器(せっき)は、長野県(ながのけん)でもっとも古い、人類が残した道具の1つです。この湖底(こてい)の遺跡(いせき)の周辺(しゅうへん)の台地(だいち)で、旧石器人(きゅうせっきじん)は、ナウマンゾウの狩(か)りをしたり、絶滅(ぜつめつ)後もこの地で生活をしていたようで、ほかにも3万年前から1万5000年前の旧石器時代(きゅうせっきじだい)の遺跡(いせき)が、たくさんみつかっていて、それらをまとめて野尻湖遺跡群(のじりこいせきぐん)と呼(よ)ばれています。
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野尻湖を発掘体験する子どもたち
展示室のナウマンゾウ
ナウマンゾウの骨でできた骨器
現在の様子 | 現在、遺跡(いせき)は、野尻湖(のじりこ)の湖底(こてい)にあります。冬場には野尻湖(のじりこ)の水が沖(おき)まで引いて、遺跡(いせき)が陸上(りくじょう)に顔をだします。3年に1度(3月~4月頃)、市民参加の発掘(はっくつ)が行われます |
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