中津川(なかつがわ)ぞいの丘(おか)にある縄文時代中期(じょうもんじだいちゅうき)の遺跡(いせき)です。住居(たて穴建物)や長方形の大きな建物が、中央の広場をかこむように配置(はいち)された環状集落(かんじょうしゅうらく)で、直径約120mにもおよぶ大きなムラです。住居(たて穴建物)の中には、複式炉(ふくしきろ)とよばれる特徴的(とくちょうてき)な炉(ろ)がよく残っていました。
出土品(しゅつどひん)には、火焔型土器(かえんがたどき)や、この遺跡(いせき)独特(どくとく)の形をした沖ノ原式土器(おきのはらしきどき)と呼(よ)ばれる土器(どき)が特徴(とくちょう)的です。この他に土偶(どぐう)など豊富(ほうふ)な土製品(どせいひん)や石器(せっき)、木の実をすりつぶして作ったクッキーのような炭化物(たんかぶつ)が見つかっています。木の実でも、特にクリが多く見つかっていて、クッキー状炭化物(たんかぶつ)とともに、当時の食生活を考える上での重要な資料(しりょう)が確認(かくにん)できます。
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1号建物
複式炉(ふくしきろ)1号建物
火焔型土器