新穂玉作遺跡(にいぼたまつくりいせき)は、佐渡(さど)島の国中(くになか)平野にあり、小谷地遺跡(こやちいせき)、桂林遺跡(かつらばやしいせき)、平田遺跡(ひらたいせき)、城畠遺跡(じょうのはたいせき)からなります。
出土品(しゅつどひん)では、石包丁(いしぼうちょう)や炭(すみ)になった米粒も出土(しゅつど)し、米作りが伝わっていたことがわかります。特に注目されるのは、玉作りの出土品(しゅつどひん)です。くだ玉などの完成品のほか、原料(げんりょう)となる石や作りかけで未完成のもの、また玉作りの道具として砥石(といし)や石鋸(いしのこ)、石針(せきしん)も出土(しゅつど)しました。これらの出土品(しゅつどひん)から、遺跡(いせき)内で玉を作っていたことがわかるとともに、原料(げんりょう)の石を打ち割(わ)る→石鋸(いしのこ)で切断(せつだん)→砥石(といし)で磨(みが)く→石針(せきしん)で穴(あな)を開ける、という玉作りの順番がわかります。
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遠景
玉をけずる工程
玉作りの原石