静岡県

見高段間遺跡

みたかだんまいせき

所在地静岡県賀茂群河津町県高1044外部リンクGooglemap

主な時代縄文時代

河津川(かわづがわ)ぞいに海岸まで下り、さらに2㎞ほど北に歩くと相模湾(さがみわん)につきだした岬(みさき)が見えてきます。この岬(みさき)の上に見高段間遺跡(みたかだんまいせき)はいとなまれ、縄文時代中期(じょうもんじだいちゅうき)に、伊豆七島(いずしちとう)の一つである神津島(こうづしま)でとれる黒曜石(こくようせき)を大量(たいりょう)に運びこんだことから「神津島(こうづしま)黒曜石(こくようせき)の陸揚(りくあ)げ地」とよばれています。
遺跡(いせき)から神津島(こうづしま)までは、直線距離(ちょくせんきょり)で約60㎞あり、その間の海はとても荒(あ)れやすいため、見高段間(みたかだんま)の縄文人(じょうもんじん)たちは、毎日のように海を見ながら海をわたるタイミングを待っていたことでしょう。
矢じりや槍(やり)の材料となった黒曜石(こくようせき)は、縄文人(じょうもんじん)にとってはとても大切なものであり、神津島産(こうづしまさん)の黒曜石(こくようせき)は、ここから関東(かんとう)地方をはじめとする広い範囲(はんい)に運ばれていきました。

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  • 空から見た遺跡

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  • 出土した黒曜石の原石とやじり

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  • 伊豆半島南東海岸から見た神津島(右端の島)

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