丘の公園第2遺跡(おかのこうえんだいにいせき)は、山梨県(やまなしけん)の北西部、八ヶ岳(やつがたけ)の南側の標高1,200mの高原(こうげん)に広がる、今から約20,000~18,000年前のムラの跡(あと)です。1987年にゴルフ場をつくるため、カラマツの森を切り開いておこなわれた発掘調査で、地表下1.3mのところに旧石器時代(きゅうせっきじだい)の石器(せっき)ブロック16か所、礫群(れきぐん)30か所、配石遺構(はいせきいこう)8か所と、ナイフ形石器(せっき)をはじめとするさまざまな石器(せっき)や石器のカケラなどが934点も出土(しゅつど)しました。氷河期(ひょうがき)でも最も寒い時期だったのに、わざわざ寒い所に住むのは、狩(か)りをする動物がたくさんいたからだと考えられます。ナイフ形石器(せっき)を槍先(やりさき)にして狩(か)りをしたり、掻器(そうき)という石器(せっき)で皮なめしをして、衣服や住居の材料を作っていたことや、静岡県(しずおかけん)伊豆(いず)半島の天城山(あまぎさん)から持ちこまれた黒曜石(こくようせき)で作られたナイフ形石器(せっき)がみつかるなど、当時の生活のようすが明らかとなり、1997年に石器161点 が県の有形文化財(ゆうけいぶんかざい)に指定されています。
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現在の様子 | 現在は、ゴルフ場になっているため、見学できません。 |
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