中国山地(ちゅうごくさんち)の西側にあり、旧石器時代(きゅうせっきじだい)から縄文時代(じょうもんじだい)にかけて、石器(せっき)の材料になった安山岩(あんざんがん)がとれるところです。発掘調査(はっくつちょうさ)によって、4つの時期の石器群(せっきぐん)がみつかっています。いまから29000~26000年前に、鹿児島県(かごしまけん)の火山が噴火(ふんか)した時のAT火山灰(かざんばい)が、この遺跡(いせき)でも積もっています。その火山灰(かざんばい)の上と下で石器群(せっきぐん)が出土(しゅつど)したことで、石器群(せっきぐん)の時期を知ることができました。火山灰(かざんばい)より下からみつかった石器群(せっきぐん)は噴火(ふんか)前、上の石器群(せっきぐん)は噴火(ふんか)後に作られたものです。ここでは、石器(せっき)の材料になる原石(げんせき)をとるだけでなく、石を使いやすいサイズに割(わ)ったり、製品(せいひん)も作っています。ここでとれた安山岩(あんざんがん)は、広島県(ひろしまけん)内だけでなく、島根県(しまねけん)や香川県(かがわけん)でもみつかっています。ずいぶん遠くまで運ばれたのですね。当時の人びとが、どんなふうに遠くの地域(ちいき)の人びとと交流をしていたのかを考えるうえでも重要な遺跡(いせき)です。
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発掘調査のようす
3万年前の石器(せっき)製作跡
最大の接合資料 ※お宝ベスト5
現在の様子 | 現在は私有地となっているため、見学する時は地元の方の迷惑(めいわく)にならないよう、注意してください |
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