広島県

矢谷墳丘墓

やだにふんきゅうぼ

所在地広島県三次市東酒屋町松ケ迫外部リンクGooglemap

主な時代弥生時代

弥生時代(やよいじだい)の終わりごろに作られた、全長18.5mの四隅突出型墳丘墓(よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ)で、四隅(よすみ)だけではなく、中ほどにも突出部(とっしゅつぶ)があって、四隅突出型墳丘墓(よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ)を2つくっつけたような形をしています。墳丘(ふんきゅう)には、11の埋葬施設(まいそうしせつ)があり、中心となる墓(はか)は北側中央にある木棺(もっかん)で、中からは赤い顔料(がんりょう)や玉類がみつかっています。埋葬施設(まいそうしせつ)の上からは、山陰(さんいん)の土器(どき)が、まわりの溝(みぞ)などからは、吉備(きび/いまの岡山県)の土器(どき)がみつかっており、山陰(さんいん)と吉備(きび)のどちらともつながりをもっていた、この地域(ちいき)のリーダーの墓(はか)と考えられます。これらの土器(どき)は、わざとわられた状態でみつかり、墓(はか)での儀式(ぎしき)を考えるうえで重要(じゅうよう)です。また子どもの墓(はか)と思われる小さな墓(はか)も5基(き)みつかっており、リーダーとその家族が埋葬(まいそう)されていると思われます。
西側には、方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)が2基(き)きづかれており、これらもMD-1号墓と密接(みっせつ)な関係のある人たちの墓(はか)と考えられます。

※正式な史跡名(しせきめい)は「矢谷古墳(やだにこふん)」ですが、弥生時代(やよいじだい)の墓(はか)であることがわかったため、現在は「矢谷墳丘墓(やたにふんきゅうぼ)」と呼(よ)ばれています。

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  •  特殊器台【国指定重要文化財】

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  • 矢谷墳丘墓(MD-1号墳)

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  •   壷【国指定重要文化財】

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