岡山県

楯築遺跡

たてつきいせき

所在地 岡山県倉敷市矢部・日畑西山外部リンクGooglemap

主な時代弥生時代

足守川(あしもりがわ)下流の低い丘(おか)の上につくられた、弥生時代後期後半(やよいじだいこうきこうはん)の大きな墳丘墓(ふんきゅうぼ)です。まるい墳丘(ふんきゅう)の両側に突出部(とっしゅつぶ)が付き、全長は約80m、弥生時代(やよいじだい)最大の墳丘墓(ふんきゅうぼ)です。まるい墳丘(ふんきゅう)には、高さ2~3mの大きな石が5個、今でも立っています。まるい墳丘(ふんきゅう)の中央にある大きな墓穴(はかあな)からは、木棺(もっかん)とそれを囲む木槨(もっかく 棺をおくための木の部屋)が発見されました。木棺(もっかん)の中には、辰砂(しんしゃ)という鉱物(こうぶつ)からとったあざやかな朱(しゅ 赤色の粉)が32kg以上もしかれ、その上に赤メノウで作ったなつめ玉をふくむ首飾(くびかざ)りがありました。また、まるい墳丘の上にはまるい小石がしかれていて、その中からは、特殊器台(とくしゅきだい)・壺(つぼ)、多数の土器(どき)、人形土製品(ひとがたどせいひん)、石に弧(こ)や直線を描いた弧帯石(こたいせき)、土製の玉、鉄器のかけらなどが出土しています。木槨(もっかく)を使った埋葬(まいそう)の方法や、純度(じゅんど)の高い辰砂(しんしゃ)、赤メノウ製のなつめ玉など、中国あるいは朝鮮半島(ちょうせんはんとう)からもたらされた品々が目立ちます。

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  • 墓壙(木の部屋や棺を入れるために掘られた墓穴)

    墓壙(木の部屋や棺を入れるために掘られた墓穴)

  • 円礫の中から出土した弧帯石 

    円礫の中から出土した弧帯石 

  • 円丘部上に立てられた石

    円丘部上に立てられた石

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