5世紀中ごろにつくられた、全長282mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)で、全国第10位の大きさをもちます。造山古墳(つくりやまこふん)に次(つ)ぐ吉備(きび)の大首長(だいしゅちょう)の墓(はか)です。墳丘(ふんきゅう)には、埴輪(はにわ)を立て並べ、しゃ面にはふき石と呼ばれる石をしきつめていました。作山古墳(つくりやまこふん)は、前方部の前端に台形の突出部(とっしゅつぶ)をつくり、後円部(こうえんぶ)もだ円形にしているのが特徴(とくちょう)です。これは、墳丘(ふんきゅう)を少しでも長くするために、さまざまな努力をした結果と思われます。前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の墳丘(ふんきゅう)の長さが、古墳(こふん)のランクを表(あらわ)すという説(せつ)がありますが、この古墳(こふん)をみるとまさにそう感じます。
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空からみた作山古墳(手前が後円部)
埴輪(はにわ)列の出土状況(じょうきょう)と、墳丘がけずられた崖面
古墳の測量(そくりょう)図と周辺(しゅうへん)図