島根県

田和山遺跡

たわやまいせき

所在地島根県松江市乃白町、乃木福富町、浜乃木町外部リンクGooglemap

主な時代弥生時代

松江市(まつえし)の南にある弥生時代中期(やよいじだいちゅうき)の遺跡(いせき)で、45メートルの高さの山の上にあります。山の頂上(ちょうじょう)はせまいですが、平らにならしてあり、柵(さく)に囲(かこ)まれた中に5本と9本の柱のまとまりがみつかっています。これらはほったて柱建物(ほったてばしらたてもの)の跡(あと)とみられ、まつりをおこなう祭殿(さいでん)のような建物があったという説もあります。山のしゃ面には、山頂(さんちょう)を取り囲(かこ)むように、三重(さんじゅう)に壕(ほり)がめぐり、頂上(ちょうじょう)を守っていたと考えられます。壕(ほり)の外側には、たて穴建物や大型の建物の跡(あと)などが多くみつかっています。
出土品(しゅつどひん)には、石の矢じりや石の剣(けん)、つぶて石などの武器(ぶき)のほか、朝鮮半島(ちょうせんはんとう)にあった中国・漢(かん)王朝の出先機関(でさききかん)である楽浪郡(らくろうぐん)で使われていた硯(すずり)と考えられる石板(せきばん)があり、弥生時代(やよいじだい)の外交(がいこう)や文字の使われ方を考える重要な資料(しりょう)です。

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  • 発掘後の空中写真

    発掘後の空中写真

  • 整備された復元建物

    整備された復元建物

  • 田和山遺跡から出てきたの石板(すずり)と九州から運ばれた土器(右上)

    田和山遺跡から出てきたの石板(すずり)と九州から運ばれた土器(右上)

現在の様子山陰道に面して、松江市立病院が隣にあります。
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