鳥取県

向山古墳群

むこうやまこふんぐん

所在地鳥取県米子市淀江町福岡外部リンクGooglemap

主な時代古墳時代

妻木晩田遺跡(むきばんだいせき)のふもとにある、低い丘の上に広がる古墳群(こふんぐん)。前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)9基(き)を含む、17基(き)の古墳(こふん)があります。向山4号墳(むこうやま4ごうふん)は、長さ64.5mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)。古墳群(こふんぐん)の中でもっとも大きい古墳(こふん)です。向山5号墳(むこうやま5ごうふん)は、「長者ヶ平古墳(ちょうじゃがなるこふん)」とよばれる、長さ48.5mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)。長さ約10mの大きな横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をもち、石室の隣の石棺(せっかん)からは、金銅(こんどう)製の冠(かんむり)や太刀(たち)の柄(つか)飾りなど、大陸の影響(えいきょう)を受けた品がみつかりました。
向山1号墳(むこうやま1ごうふん)は、「岩屋古墳(いわやこふん)」とよばれる、長さ52mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)。横穴式石室(よこあなしきせきしつ)は、2つの部屋をもち、四角に切った1枚の大きな石で壁(かべ)や天井をつくる石棺式石室(せっかんしきせきしつ)と呼(よ)ばれるタイプです。こうした石の加工技術(かこうぎじゅつ)がとても発達(はったつ)していたことが、この地域(ちいき)の特徴(とくちょう)です。
「石馬谷古墳(いしうまだにこふん)」は、長さ61.2mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)。現在、天神垣神社(あめのかみがきじんじゃ)にある本州でたった一つの石馬(いしうま)は、この古墳(こふん)に立てられていたと考えられています。
これらの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)は、古墳時代後期(こふんじだいこうき)に西伯耆(にしほうき)最大の力をもった王者たちの代々(だいだい)の墓と考えられます。

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  • 空から見た向山古墳群

    空から見た向山古墳群

  • 岩屋古墳の墳丘

    岩屋古墳の墳丘

  • 長者ヶ平古墳の石室外部

    長者ヶ平古墳の石室外部

現在の様子現在、長者ヶ平古墳(ちょうじゃがなるこふん)は、私有地(しゆうち)のため見学できません
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