- 遺跡数6,444か所
- 面 積2,194㎢
東京都(とうきょうと)は、面積は2194㎢で、都道府県(とどうふけん)のなかではせまいのですが、日本の一番南に位置する小笠原諸島(おがさわらしょとう)は、東京都(とうきょうと)に属(ぞく)しています。遺跡(いせき)の数は6000をこえますが、江戸時代(えどじだい)から現在まで政治の中心地だったので、たくさんの建物が建てられたために、遺跡(いせき)の多くが削(けず)られてなくなったと考えられます。大昔の東京(とうきょう)の地形(ちけい)は、東京湾(とうきょうわん)が現在よりも北に大きく入りこんでいて、縄文時代(じょうもんじだい)の貝塚(かいづか)は、そうした海岸の近くにつくられています。また、東西にまがりくねりながら流れる多摩川(たまがわ)の流域(りゅういき)には、旧石器時代(きゅうせっきじだい)から古代(こだい)にかけて、多くの遺跡(いせき)が発見されています。
土でつくった耳かざり下布田遺跡(しもふだいせき) 国指定重要文化財
縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)の土でつくった耳かざりです。とても細かくに、入り組んだ複雑(ふくざつ)な模様(もよう)が、透(す)かしぼりされている、すぐれたものです。直径は10㎝です。全体に赤い色が塗(ぬ)られています。
弥生時代(やよいじだい)の壺(つぼ)久ヶ原遺跡(くがはらいせき)
弥生時代後期(やよいじだいこうき)の土器(どき)で、たいへんスマートな壺(つぼ)です。内側と外側は赤い色で塗(ぬ)られていて、とてもきれいに飾られています。胴部(どうぶ)には三角形の幾何学的(きかがくてき)な模様(もよう)が描(えが)かれています。南関東(みなみかんとう)地方の弥生時代後期(やよいじだいこうき)の代表的な土器(どき)です。