- 遺跡数5,214か所
- 面 積9,323㎢
山形県(やまがたけん)は、東北(とうほく)の日本海(にほんかい)側にある全国第9位の面積をもつ県です。旧石器時代(きゅうせっきじだい)から近世(きんせい)までの発見されている遺跡(いせき)が5244ヶ所あります。その多くは縄文時代(じょうもんじだい)と、古代(こだい)・中世(ちゅうせい)の遺跡(いせき)です。山形県(やまがたけん)では、最上川(もがみがわ)の流れる地域(ちいき)で、石器(せっき)づくりに適(てき)した珪質頁岩(けいしつけつがん)という石が、今でもとれます。その石がとれる場所の近くでは、その石で石器(せっき)をつくった旧石器時代(きゅうせっきじだい)の遺跡(いせき)があり、いろいろな石器(せっき)が出土(しゅつど)しています。縄文時代(じょうもんじだい)では洞窟遺跡(どうくついせき)、低湿地(ていしっち)のムラ、環状集落(かんじょうしゅうらく)、水場遺構(みずばいこう)など、いろいろな遺跡(いせき)があります。出土品(しゅつどひん)には、国内でいちばん大きな土偶(どぐう)があります。弥生時代(やよいじだい)には、前期(ぜんき)に米づくりが伝わってきます。古墳時代(こふんじだい)では、県の南部まで大型(おおがた)の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)が広がります。
くっついた石器(せっき)たちお仲間林遺跡(おなかまばやしいせき)
石器(せっき)を作るには、大きな石を少しずつ割(わ)って、小さな石のカケラをつくり、それをまた割(わ)って形をととのえていきます。もとの大きな石のことを母岩(ぼがん)といい、それを割(わ)ってつくるカケラを剥片(はくへん)、剥片(はくへん)をとった残りの大きな石を石核(せっかく)とよびます。石器(せっき)をつくった場所を発掘(はっくつ)すると、石核(せっかく)と、それを割(わ)って作った剥片(はくへん)の両方が出土(しゅつど)します。それを、元(もと)どおりにくっつけるなんて、なかなかできることではないのですが、それができたのです!元どおりに復元(ふくげん)していくと、どんなふうに石を割(わ)って石器(せっき)を作ったかがよくわかる、重要(じゅうよう)な資料(しりょう)となります。元(もと)どおりまでくっついた石器(せっき)は、長さ33cm、重さ4.5kgもありました。