後志利別(しりべしとしべつ)川とピリカベツ川との合流地点に近い、標高(ひょうこう)150mほどの丘にある遺跡(いせき)です。東西1000m、南北200mの範囲(はんい)で石器(せっき)が見つかっており、特に丘(おか)の先端部(せんたんぶ)で、石器(せっき)がたくさん出土(しゅつど)しています。石器(せっき)は、厚(あつ)さ1mほどの粘土(ねんど)の層(そう)のなかで、3つの層(そう)にわかれて発見されました。
3つの層(そう)のうち、下の層(そう)は、一番古い時代につもった土なので、そこに含(ふく)まれる石器(せっき)は、出土(しゅつど)した石器(せっき)のなかで一番古いグループです。上の層(そう)は、いちばん新しい時代につもった土なので、そこで出土(しゅつど)した石器(せっき)はいちばん新しいグループです。まん中の層(そう)で出土(しゅつど)した石器(せっき)は、古い石器(せっき)から新しい石器(せっき)へとうつりかわる途中(とちゅう)のグループです。これら3つの層(そう)、それぞれの石器(せっき)の形や作り方を調べることによって、石器(せっき)の形や作り方がどのように発展(はってん)していったかがよくわかった遺跡(いせき)です。
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遺跡近景 東から
美利河技法細石刃核接合資料
尖頭器