帯広市街地(おびひろしがいち)から30kmほどはなれた標高(ひょうこう)280mの台地(だいち)で見つかった縄文時代早期(じょうもんじだいそうき)の大きなムラです。約1万3000㎡を発掘調査(はっくつちょうさ)して、住居(たて穴建物)の跡(あと)105軒(けん)、土坑(どこう)121などが見つかりました。
住居(たて穴建物)の床(ゆか)や炉(ろ)の跡(あと)からは、焼けこげたクルミ・ドングリ・キハダの実などが出土(しゅつど)しています。1万6000年ほど前、氷河期(ひょうがき)が終わって、地球が暖かくなったために、十勝(とかち)平野にミズナラ・カシワ・オニグルミなどドングリのなる木が広がり、それらのドングリを縄文人(じょうもんじん)が食べていたと考えられます。遺跡(いせき)から出土(しゅつど)した「暁(あかつき)式土器(どき)」と呼(よ)ばれる土器(どき)は、土器(どき)の底にホタテガイの貝殻(かいがら)をおしつけた痕(あと)が見られるものが多いのが特徴(とくちょう)です。
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遠景
暁式土器期のたて穴住居跡群
発掘調査が始まったころのようす