縄文時代前期(じょうもんじだいぜんき)を中心とするムラです。住居(たて穴建物)の跡(あと)、5つの貝塚(かいづか)、多数の縄文人(じょうもんじん)が埋葬(まいそう)された墓(はか)、水場遺構(みずばいこう)などがみつかっています。湧(わ)き水の近くでは、ドングリなどを叩(たた)いてわったり、すりつぶす石皿やすり石などの石器(せっき)をすてる際に、祭りをしたことがわかっています。
貝塚(かいづか)からは、ハマグリ、カキ、ホタテなどの貝や、マグロ、ヒラメなどの魚の骨(ほね)のほか、オットセイ、クジラなどの海獣(かいじゅう)類の骨(ほね)も多く出土(しゅつど)しています。貝塚(かいづか)の中には、人が埋葬(まいそう)された墓(はか)のほか、シカの頭の骨(ほね)を並べて置いて、祭りをした跡(あと)がみつかっており、貝塚がたんなるゴミすて場ではなく、役目がおわった人やモノをあの世に送る「送り場」であることを表しています。
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縄文時代前期の墓
湧水点近くの水場遺構