縄文時代後期(じょうもんじだいこうき)のムラです。台地からは、住居(たて穴建物)の跡、お墓(はか)、大きな木の柱穴(ちゅうけつ)などが見つかりました。この場所は水分の多い低湿地(ていしっち)で、大量の土器(どき)・石器(せっき)、建物の材料、木の製品(せいひん)、漆(うるし)の製品(せいひん)、植物や動物の遺体(いたい)などが見つかっています。特に木の製品(せいひん)では、柵(さく)のような木組み、石斧(いしおの)の柄(え)、弓、舟の形をした容器などがあります。
漆(うるし)の製品(せいひん)では、赤色のくし、黒色のくし、赤色の糸玉などが出土(しゅつど)しています。ふつうの土にうもれていると、木の製品(せいひん)や植物、骨(ほね)などの有機質(ゆうきしつ)のものはくさってしまいますが、水分をたっぷりふくんだ低湿地(ていしっち)では、腐(くさ)らずによく残ります。忍路土場遺跡(おしょろどばいせき)から出土(しゅつど)した品々は、北海道の中央部の縄文時代後期(じょうもんじだいこうき)の人びとの技術力の高さを示しています。
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出土した建物の一部
ストーンサークル配石のようす
出土した櫛