標高(ひょうこう)15m前後のゆるやかな斜面(しゃめん)の上につくられた、縄文時代後期(じょうもんじだいこうき)のとても大きな集団墓地(ぼち)です。
キウス周堤墓群(きうすしゅうていぼぐん)では、9基(き)の周堤墓(しゅうていぼ)が見つかっています。周堤(しゅうてい)の直径は18~75m、穴(あな)の底からの高さはいちばん深いもので5.4mあります。穴(あな)の内部には、いくつもの穴(あな)をほって墓(はか)がつくられ、目じるしに石を立てていたものもありました。
周堤墓(しゅうていぼ)の周堤(しゅうてい)部分は、埋葬(まいそう)や祭り、祈りにかかわる場として、周囲からさえぎられた効果的(こうかてき)な形をしており、とくにキウス周堤墓群(しゅうていぼぐん)は、その代表的な遺跡(いせき)といえます。
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周辺調査のようす
近景(1号周堤墓)
石棒(せきぼう)