芝山古墳群(しばやまこふんぐん)は、4基(き)の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)と13基(き)の円墳(えんぷん)からなります。人物埴輪(じんぶつはにわ)などの多くの埴輪(はにわ)がみつかった殿塚古墳(とのづかこふん)と姫塚古墳(ひめづかこふん)は、いずれも長方形の二重(にじゅう)の濠(ほり)がめぐり、きれいに表面を磨(みが)いた切石(きりいし)を使った横穴式石室(よこあなしきせきしつ)がつくられています。殿塚古墳(とのづかこふん)の石室(せきしつ)からは、大刀(たち)や金銅製(こんどうせい)の鈴(すず)や青銅製(せいどうせい)の椀(わん)など、姫塚古墳(ひめづかこふん)からは大刀(たち)・金銅製(こんどうせい)の馬具(ばぐ)などの副葬品(ふくそうひん)がみつかっています。6世紀後半ごろに、殿塚古墳(とのづかこふん)から姫塚古墳(ひめづかこふん)へと、ほとんど間をあけずに作られたようで、それまで有力な古墳(こふん)がなかったこの地域(ちいき)に、突如(とつじょ)として大型(おおがた)の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)が出現(しゅつげん)することが注目されます。
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全景(姫塚)
いろんな人物埴輪が出土した
馬を引く人の埴輪
現在の様子 | 現在、出土(しゅつど)した埴輪(はにわ)は県の有形文化財(ゆうけいぶんかざい)に指定されており、本物は「芝山はにわ博物館【天台宗 芝山仁王尊 観音教寺】」で見学できます |
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