榛名山(はるなさん)の南のふもとにある、古墳時代(こふんじだい)の首長(しゅちょう)の館(やかた)です。一辺約86mの四角形の区画(くかく)が、二重から三重の柵(さく)や、石垣(いしがき)をそなえた大きな濠(ほり)できちんとかこまれ、これに出入口と考えられる大小のはり出した部分が付いています。館(やかた)の中は、地面を平らにととのえて、柵(さく)で南北に分け、北側は倉庫(そうこ)とみられるほったて柱建物や住居(たて穴建物)のある日常活動の場、南側は大小のほったて柱建物や広場、井戸(いど)、木製のパイプで水を引いた六角形の石敷(いしじき)の場所などがあり、祭りの道具などもたくさんみつかっているため、政治(せいじ)や祭りを行った場と考えられています。
全国で初めて発見された首長居館(しゅちょうきょかん)として有名ですが、近くにはその首長(しゅちょう)が葬(ほうむ)られたであろう100mくらいの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)をふくむ保渡田古墳群(ほとだこふんぐん)があり、近くのムラや田んぼとともに、古墳時代(こふんじだい)のこの地域(ちいき)を考える上で欠かせない遺跡(いせき)です。
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遺跡の復元模型(かみつけの里博物館)
遺跡西辺張り出し部の石積み
遺跡中央の柵列と石敷き遺構
現在の様子 | 現地は、上越新幹線(じょうえつしんかんせん)を高架橋(こうかきょう)にすることにより、遺跡(遺跡)は一部が保存されました。保渡田古墳群(ほどたこふんぐん)内の「かみつけの里博物館」に、出土品(しゅつどひん)が展示されています |
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