旧石器時代(きゅうせっきじだい)に狩(か)りをしていた人々が石槍(いしやり)をたくさんつくった遺跡(いせき)で、石槍(いしやり)と石槍(いしやり)を作るときにできる石くずなどが、8か所から2,125点も出土(しゅつど)しました。この点数は、県内の旧石器時代(きゅうせっきじだい)の遺跡(いせき)のなかでもトップクラスの数です。石槍(いしやり)の材料に使われていた石は、水晶(すいしょう)という透明(とうめい)でキラキラした石で、素材になる原石(げんせき)も出土(しゅつど)しているので、近くで採(と)れたと考えられますが、県内でも水晶(すいしょう)が使われた石器(せっき)がこれほど大量にみつかった遺跡(いせき)はほかになく、大変貴重(きちょう)です。石槍(いしやり)を観察すると、左の上の方に、雨樋(あまどい)のようにえぐれた鋭(するど)い面があることがわかります。このような石槍(いしやり)は、有樋尖頭器(ゆうひせんとうき)とよばれていて、狩(か)りの時に獲物(えもの)をさす槍先(やりさき)に使われたと考えられています。小組遺跡(こぐみいせき)は、旧石器時代(きゅうせっきじだい)の石槍(いしやり)作りの様子を知ることができる遺跡(いせき)です。
出土品は、市の文化財に指定されており、隔年で開催される指定文化財の一斉公開の折に、公開されることがあります。
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