田名向原遺跡(たなむかいはらいせき)は、相模川(さがみがわ)から高さ11mの丘の上にあります。旧石器時代(きゅうせっきじだい)の生活の跡(あと)が発見された、全国的にも大変貴重(きちょう)な遺跡(いせき)です。1997年の発掘調査(はっくつちょうさ)で、かんたんな住居のような跡が発見されました。それは、直径約10mの円形の範囲(はんい)をこぶし大の石でかこんだもので、屋根をささえるための柱の穴が12個とたき火の跡(あと)が2か所確認されています。ここからは、黒曜石(こくようせき)でつくられた石器(せっき)が多く出土(しゅつど)し、ヤリの先につける尖頭器(せんとうき)など約3,000点の石器(せっき)が確認されています。この遺跡(いせき)は、秋に相模川(さがみがわ)をさかのぼってくるサケをとり、加工(かこう)する作業場(さぎょうば)だったのではないかともいわれています。
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現在の様子 | 現在は、遺跡公園(いせきこうえん)になっていて、見学できます |
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