海岸に面してつくられた縄文時代(じょうもんじだい)の終わりごろの貝塚(かいづか)です。1877(明治10)年に、東京帝国大学(とうきょうていこくだいがく、いまの東京大学)の教授(きょうじゅ)になったアメリカ人の生物学者モース博士(はかせ)によって発見され、発掘(はっくつ)されました。日本で初めての本格的(ほんかくてき)な考古学(こうこがく)の発掘調査(はっくつちょうさ)です。遺跡(いせき)からは、ハマグリやハイガイなどの貝をはじめ、陸(りく)にすむシカやイノシシの骨(ほね)も発見されました。発掘(はっくつ)の成果(せいか)は、石器(せっき)や石器(せっき)のくわしいスケッチ図ものせて、英語だけでなく日本語でも報告(ほうこく)されたので、当時の日本人たちもその内容を知ることができ、考古学(こうこがく)への関心が高まりました。
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石碑
貝がらの層
出土した土器
現在の様子 | 現在は、大田区側と品川区側に大森貝塚発見の碑(ひ)があります。品川区側の碑は、大森貝塚遺跡庭園内に建てられています |
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