淡路島(あわじしま)の北西部の山あいでみつかった、弥生時代後期(やよいじだいこうき)のムラです。みんなをおどろかせたのは、直径10mをこえる大型(おおがた)のたて穴建物の跡(あと)がたくさんみつかり、当時は貴重(きちょう)だった鉄器(てっき)を作った工房(こうぼう)だとわかったからでした。この遺跡(いせき)は、ふつうのムラではなくて、鍛冶屋(かじや)さんのムラだったのです。今のところ、近畿地方(きんきちほう)では、鉄(てつ)の原料(げんりょう)をどこから手に入れたのかなど、鉄器(てっき)作りの様子がわかっていませんから、この遺跡(いせき)は、古墳時代(こふんじだい)が始まる直前の、鉄器(てっき)作りのあり方や社会の様子を考えるうえで、注目される遺跡(いせき)です。
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全景
さまざまなものが出土
発掘調査のようす