弥生時代後期(やよいじだいこうき)のムラの跡(あと)から、まわりを溝(みぞ)でかこんだ直径18mの円形の墓(はか)がみつかっています。円形周溝墓(えんけいしゅうこうぼ)とよぶには大きく、またけずられて残っていませんでしたが、元はかなり盛(も)り土があったようで、墳丘(ふんきゅう)をもっていた墓(はか)だと考えられます。墳丘(ふんきゅう)の2か所がはり出し、そのうちの1か所は低い陸橋(りっきょう)のような形をしていて、外向きに八の字の形に開いていることから、次の古墳時代(こふんじだい)に登場(とうじょう)する前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の形を生み出すもとになった墓(はか)ではないかと考えられています。古墳時代(こふんじだい)の埴輪(はにわ)の起源(きげん)になったと考えられるかざりのある壺(つぼ)や、壺(つぼ)をのせる器台(きだい)がたくさんそなえられていたことからもわかります。
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復元(ふくげん)された遺跡
真上から見た遺跡のすがた
出土遺物(壷と器台)