全長194mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。埋葬施設(まいそうしせつ)は、保存(ほぞん)のため発掘調査(はっくつちょうさ)されていませんが、墳丘(ふんきゅう)は一部を調査(ちょうさ)した成果(せいか)をもとに復元(ふくげん)されていて、完成当時の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の状態(じょうたい)をよくあらわしています。
『日本書紀(にほんしょき)』には、「ふき石は淡路島(あわじしま)から船で運(はこ)ばれてきた」という言い伝えが書かれていますが、現在、前方部(ぜんぽうぶ)に敷(し)きつめられた黒っぽいふき石には、淡路島(あわじしま)でとれる石が使われていて、言い伝えとの関係が注目されます。また、古墳(こふん)のまわりに掘(ほ)られた濠(ほり)の中には、すもうの土俵(どひょう)のような四角い高まりがあり、まつりをする場所だと考えられます。3段につくられた墳丘(ふんきゅう)の上には、両側にヒレの付いた円筒埴輪(えんとうはにわ)や朝顔形埴輪(あさがおがたはにわ)が並べられていました。
※青文字の用語の解説は、用語集ページへ
上空から見た遺跡(西側より)
埴輪群【国指定重要文化財】
明石海峡を望む北東からの眺め 写真提供:神戸市文化財課