木津川(きづがわ)を見下ろす丘(おか)の上につくられた、弥生時代後期(やよいじだいこうき)のムラの跡(あと)です。平野からはなれた丘(おか)にある弥生時代(やよいじだい)のムラは、高地性集落(こうちせいしゅうらく)と呼(よ)ばれ、戦乱(せんらん)にそなえてつくられたムラの一つかもしれません。
広場をかこむように、約20軒(けん)の住居(たて穴建物)がみつかり、広場には倉庫(そうこ/ほったて柱建物)のような、ムラの共同施設(きょうどうしせつ)がみられます。住居(たて穴建物)の平面の形は、円形と方形のものがあり、円形から方形に変化したことがわかりました。また、石の矢じりや石斧(いしおの)のほかに、鉄製(てつせい)のヤリガンナ、刀子(とうす)、鋤先(すきさき)、矢じりなどがみつかり、近畿地方(きんきちほう)に鉄製品(てつせいひん)が広まった様子を知ることができます。
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全景
石斧
出土した土器
現在の様子 | 現在は、同志社大学(どうししゃだいがく)田辺キャンパスの校内に保存され、案内看板が立てられています |
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