この古墳(こふん)は、その巨大(きょだい)さから野田川(のだがわ)の近くだけではなく、丹後半島(たんごはんとう)全体に力がおよぶ支配者(しはいしゃ)の墓(はか)と考えらえています。前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の形がとてもよくわかり、古墳(こふん)の墳丘(ふんきゅう)の長さは、145mもあります。この古墳(こふん)の埴輪(はにわ)は、丹後(たんご)独特の形をしており、丹後(たんご)の支配者(しはいしゃ)たちの仲間のしるしとして共通するものです。
埋葬施設(まいそうしせつ)の石棺(せっかん)はとても立派(りっぱ)なもので、花崗岩(かこうがん)という、とてもかたい石材をくりぬく技術(ぎじゅつ)の高さにおどろかされます。棺(ひつぎ)の中をのぞいてみると、死者のための枕(まくら)まで彫刻(ちょうこく)されています。
古墳(こふん)の上では、猪(いのしし)や犬(いぬ)の形の土製品が出土(しゅつど)しており、古墳(こふん)の主(あるじ)にささげる狩(か)りの儀式(ぎしき)を表しているのかもしれません。
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空から見た古墳
いろんな埴輪
石棺
現在の様子 | 現地は、与謝野町立古墳公園(よさのちょうりつこふんこうえん)として史跡整備されています |
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