大阪府(おおさかふ)と奈良県(ならけん)の境(さかい)にある二上山(にじょうざん/517m)は、火山岩(かざんがん)の1つである、きめの細かい安山岩(あんざんがん)の産地(さんち)として知られています。この安山岩(あんざんがん)はサヌカイト(讃岐石)とよばれていて、ガラスのようにわれるので、するどい刃物の石器(せっき)作りに適(てき)しています。
このサヌカイトがとれる二上山(にじょうさん)の北の麓(ふもと)には、今から旧石器時代後期(きゅうせっきじだいこうき)の遺跡(いせき)がたくさん集まっています。この地では、ナイフ形石器(せっき)という、刃物として使った特徴的(とくちょうてき)なかたちの石器(せっき)が作られ、奈良県(ならけん)のまわりの各地へ運ばれていました。
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墓穴(鶴峯荘第1地点土坑)
旧石器(桜ヶ丘第1地点)
サヌカイトの旧石器(鶴峯荘第1地点遺跡)