大和盆地(やまとぼんち)の南部にある、おむすびのようなかたちをした畝傍山(うねびやま/199m)は、耳成山(みみなしやま)・香久山(かぐやま)とともに、大和(やまと)を代表する「大和三山(やまとさんざん)」の一つとして知られています。
畝傍山(うねびやま)のふもとにある橿原遺跡(かしはらいせき)は、縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)の奈良県(ならけん)を代表する遺跡(いせき)です。ここからは、東北地方(とうほくちほう)南部から九州まで、日本列島の各地の土器(どき)に、同じようなもようをもつ土器(どき)が出土(しゅつど)しており、東西南北から多くの人が集まったムラだったと考えられています。そのほか、さまざまな石器(せっき)、骨角器(こっかくき)、木製品(もくせいひん)、人の形をかたどった土偶(どぐう)や祭りの道具、ヒスイ玉などのアクセサリー、クジラなどの海の魚の骨(ほね)など、たくさんの出土品(しゅつどひん)がありました。
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発掘調査のようす
土偶(どぐう)の集合写真
東北・関東地方の土器(どき)