旧石器時代後期(きゅうせっきじだいこうき)の、いまから約20000年前に、人びとが石器(せっき)づくりをおこなった跡(あと)が発見された遺跡(いせき)です。 出土(しゅつど)した石器(せっき)は、遺跡(いせき)から5kmほどのところにある二上山(にじょうざん)のサヌカイトという石で作られています。
石を割(わ)って石器(せっき)を作るので、作るとちゅうで小さな石のカケラがたくさんでます。その石のカケラの多くが、もとの石とくっつきました。なかには、遺跡(いせき)にもちこまれた時の石の形にまで復元(ふくげん)できるものもたくさんみつかっています。そうした資料(しりょう)によって、どんなふうに石を割(わ)って石器(せっき)を作ったかが、わかります。この遺跡(いせき)では、瀬戸内技法(せとうちぎほう)とよばれる近畿(きんき)地方で発達(はったつ)した石を割(わ)る技術(ぎじゅつ)を使って、「国府型ナイフ形石器(こうがたないふがたせっき)」という、とがったナイフのような石器(せっき)を作っていました。現地は、遺跡(いせき)公園になっていて、発掘(はっくつ)でみつかった状態を模型(もけい)や実物と同じ大きさの写真で見ることができます。
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調査区全景
石器が出土したときのようす
石器を作る人(イメージ)
現在の様子 | 現地は、遺跡(いせき)公園として整備され、石器(せっき)をモチーフにしたモニュメントや案内看板があります |
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