南北1.5km、東西0.6kmの範囲(はんい)に広がる総面積60万㎡の弥生時代(やよいじだい)の大きなムラです。弥生時代(やよいじだい)を通じていとなまれた代表的な環濠集落(かんごうしゅうらく)です。ムラの中心部からは、弥生時代(やよいじだい)の中頃の弥生時代(やよいじだい)最大級の規模をもつほったて柱建物がみつかりました。その広さは、東西19.2m、南北6.9m、面積133㎡です。建物の南側には、直径2.3メートルのクスノキの大木をくりぬいた井戸がみつかり、周りにたくさんの石器(せっき)や土器(どき)を埋(う)めたマツリの跡(あと)がみつかりました。このことから、この大きな建物は、弥生時代(やよいじだい)の神殿(しんでん)ではないかともいわれています。このほか、ムラでは、青銅器(せいどうき)や鉄器(てっき)を作っていた工房(こうぼう)の跡(あと)もみつかっています。大型建物のヒノキの柱の年輪(ねんりん)を調べると、紀元前(きげんぜん)52年に切り倒(たお)されたものであることがわかり、弥生時代中期(やよいじだいちゅうき)の年代が初めてわかったことでも注目されます。
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高床建物「いずみの高殿」を復元
発見された「やよいの大井戸」
建物の柱跡
現在の様子 | 現在は、史跡公園(しせきこうえん)として整備(せいび)され、大型建物や井戸(いど)などが復元(ふくげん)されています。出土(しゅつど)した遺物(いぶつ)は、「大阪府立弥生文化博物館」に展示(てんじ)されています。また、遺跡(いせき)の北側には、弥生時代(やよいじだい)のものづくりを体験(たいけん)できる「泉大津市立池上曽根弥生学習館」があります |
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