生駒山地(いこまさんち)のふもとにある、長さ約160mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。古墳時代中期(こふんじだいちゅうき)につくられた、中河内(なかがわち)ではいちばん大きな古墳(こふん)です。
埋葬施設(まいそうしせつ)は、後円部(こうえんぶ)と前方部(ぜんぽうぶ)の両方からみつかりました。後円部の粘土槨(ねんどかく)からは、「き鳳鏡(きほうきょう)」という珍(めずら)しい銅鏡(どうきょう)が出土(しゅつど)しています。古墳(こふん)の西側にある造出し(つくりだし)のそばから、水のマツリを行う施設(しせつ)を表した埴輪(はにわ)がみつかりました。この埴輪(はにわ)は、柵(さく)でかこわれた大きな建物で、その床には水を流すための施設(しせつ)がもうけられています。古墳時代(こふんじだい)の人びとにとって、水は農業(のうぎょう)に欠かすことのできない大切なものであったことから、水をまつることは、王の重要な役割(やくわり)のひとつでした。その場面を埴輪(はにわ)で再現(さいげん)し、古墳(こふん)に並べたのでしょう。古墳(こふん)は、つくられた当時の姿(すがた)に一部が復元(ふくげん)されています。
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古墳時代のすがたを復元(ふくげん)
見学者でにぎわう古墳広場
古墳学習館のキャラ「ハニワこうてい」が古墳を案内
現在の様子 | 現地は史跡として整備されていて、見学できます |
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