蛍谷遺跡(ほたるだにいせき)では、瀬田川(せたがわ)から、旧石器時代(きゅうせっきじだい)の石器(せっき)が出土(しゅつど)しています。この石器(せっき)はナイフ形石器(せっき)とよばれる約2万数千年前のもので、滋賀県(しがけん)でこれまでにみつかっている、人類(じんるい)が作ったもっとも古い道具です。石器(せっき)は、長さ11.2cm、幅(はば)3.8cm、重さ72.9gで、石材(せきざい)はサヌカイトでした。ナイフ形石器(せっき)は、形はナイフに似ていますが、実際はヤリの先として使われたもので、氷河期(ひょうがき)のオオツノシカやゾウを捕(つか)まえるために使われていたかも知れません。滋賀県(しがけん)の旧石器時代(きゅうせっきじだい)の資料(しりょう)は、9カ所でしかみつかっていません。
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瀬田川対岸から見た遺跡
ナイフ形石器
発掘のようす
現在の様子 | 瀬田川の右岸、京阪「石山寺」駅より国道422号を下り、大津放水路(おおつほうすいろ)の橋を渡り切った山側に、伽藍山公園(がらんやまこうえん)の石碑(せきひ)があります。その一帯が螢谷遺跡(ほたるだにいせき)です |
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