粟津湖底遺跡(あわづこていいせき)は、琵琶湖(びわこ)のもっとも南、琵琶湖が瀬田川(せたがわ)に名を変えるあたりの、深さ2~3mの湖の底にあります。発掘調査(はっくつちょうさ)は、湖の中を大きな鉄の板でしきって、水を抜(ぬ)いておこなわれました。その結果、縄文時代早期(じょうもんじだいそうき)の川の跡(あと)から、クリをはじめとするたくさんの植物の化石(かせき)や、縄文時代中期(じょうもんじだいちゅうき)の貝塚(かいづか)などがみつかりました。貝塚(かいづか)の貝はセタシジミがいちばん多く、淡水(たんすい)の貝塚(かいづか)としては日本最大です。また、貝にまじって大量(たいりょう)の木の実などの植物遺体(しょくぶついたい)もみつかっています。植物遺体(しょくぶついたい)は、陸上の遺跡(いせき)ではくさってなくなってしてしまうのですが、琵琶湖(びわこ)の水に守られ、今まで残っていました。
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発掘のようす
貝塚
発掘のようす
現在の様子 | 現在は、琵琶湖(びわこ)の中にあるため、見学できません |
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