和歌山県

鳴神貝塚

なるかみかいづか

所在地和歌山県和歌山市鳴神外部リンクGooglemap

主な時代縄文時代

岩橋丘陵(いわせきゅうりょう)のあたりには、縄文時代(じょうもんじだい)の貝塚(かいづか)が4か所あります。それぞれの貝塚でみつかった貝の種類によって、当時の海岸線を復元(ふくげん)することができます。花山(はなやま)丘陵(きょうりょう)のふもとにある鳴神貝塚(なるかみかいづか)は、縄文時代(前期じょうもんじだいぜんき)から弥生時代前期(やよいじだいぜんき)にかけての貝塚(かいづか)で、1895(明治28)年に近畿地方(きんきちほう)で最初に発見され、発掘(はっくつ)が行われたことでも有名な遺跡(いせき)です。昭和(しょうわ)になって行われた発掘調査(はっくつちょうさ)では、縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)と弥生時代前期(やよいじだいぜんき)の土坑墓(どこうぼ)が1つずつ発見されました。縄文晩期(じょうもんばんき)の土坑墓(どこうぼ)からは、女性の人骨(じんこつ)が出土(しゅつど)しました。この女性は、抜歯(ばっし)をしており、サルの腕(うで)の骨(ほね)でつくった珍しい耳かざりをしていたことから、神をまつるシャーマンのような女性であったと考えられています。貝塚(かいづか)の貝は、ハマグリがもっとも多く、アカニシ、サザエ、ハイガイ、ニホンシジミ、オオシジミなどの貝のほか、動物の骨(ほね)では、シカ、イノシシ、ツキノワグマ、ニホンイヌ、魚の骨(ほね)はサメ・エイ、クロダイ・マダイなどがみつかっています。また、貝の層(そう)の中から、7人が重(かさ)なるように埋葬(まいそう)されていました。

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現在の様子見学はできません。
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