和歌山県

滝ケ峰遺跡

たきがみねいせいせき

所在地和歌山県和歌山市薬勝寺外部リンクGooglemap

主な時代弥生時代

滝ケ峯(たきがみね)の標高(ひょうこう)80m前後の高い所につくられた、弥生時代(やよいじだい)の高地性集落(こうちせいしゅうらく)です。南側のしゃ面で、住居(たてあな建物)の跡(あと)と、たくさんの土器(どき)や、石包丁(いしぼうちょう)、石の矢じり凹石(くぼみいし)、磨石(すりいし)、砥石(といし)などが出土(しゅつど)しています。注目すべき出土品(しゅつどひん)は、中国の前漢(ぜんかん)時代の銅鏡(どうきょう)の破片(はへん)です。北東のしゃ面には、ハイガイ、ハマグリなど20種をこえる貝による貝塚があります。また、岩盤(がんばん)をけずった溝(みぞ)が確認(かくにん)されており、ムラを取りかこむ(ほり)のようです。
高地性集落(こうちせいしゅうらく)は、生活には不便な山の高いところに短期間いとなまれた小さなムラで、戦いにそなえてノロシをあげたりする場所、またはにげこむ場所と考えられています。この時期、大阪湾沿岸(おおさかわんえんがん)、淀川水系(よどがわすいけい)、奈良盆地周辺(ならぼんちしゅうへん)に、いっせいに高地性集落(こうちせいしゅうらく)が出現(しゅつげん)しており、中国(ちゅうごく)の歴史書(れきししょ)『魏志』倭人伝(ぎしわじんでん)』に「倭国大乱(わこくたいらん)」と書かれている戦乱(せんらん)と関係があるかもしれないと考えられています。

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