和歌山県

大谷古墳

おおたにこふん

所在地和歌山県和歌山市大谷外部リンクGooglemap

主な時代古墳時代

大谷古墳(おおたにこふん)は、紀ノ川(きのがわ)の北岸の和泉(いずみ)山脈(さんみゃく)のふもとにつくられた古墳(こふん)です。全長67mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)で、円筒埴輪(えんとうはにわ)をならべています。後円部(こうえんぶ)には、熊本県(くまもとけん)の宇土(うと)半島でとれる石でつくった石棺(せっかん)がうめられていました。石棺(せっかん)の中からは、ガラス玉、銀(ぎん)の耳かざり、龍(りゅう)のもようがある帯金具(おびかなぐ)などのアクセサリー、石棺(せっかん)の外には、鉄製(てつせい)の農具(のうぐ)、ミニチュアの工具(こうぐ)類、滑石(かっせき)製(せい)の玉がありました。石棺(せっかん)の横には木の箱があり、中から馬の口に付ける(くつわ)や、馬に付ける飾(かざ)り金具がありました。かざり金具は金銅製(こんどうせい)で、美しい唐草文様(からくさもんよう)が彫(ほ)られており、当時の日本列島では、珍しい品です。棺(ひつぎ)の西側でみつかった馬冑(ばちゅう)は、高句麗(こうくり)の古墳(こふん)の壁画(へきが)で、その存在(そんざい)は知られていましたが、実物(じつぶつ)としては東アジアで初めての発見となりました。

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