王塚古墳(おうづかこふん)は、長さ約86mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)で、横穴式石室(よこあなしきせきしつ)の内部に、赤・黄・緑・白・黒色でたくさんの壁画(へきが)を描(えが)いた、日本一派手(はで)な古墳(こふん)です。壁画(へきが)には弓や刀、盾(たて)等の武器が描(えが)かれていることから、なくなった王を悪い霊(れい)から守る役目を期待したのでしょう。その他にも馬や人、星等が描(えが)かれていて、当時の人々の様子が伝わってきます。真っ暗(くら)なお墓(はか)の中で、これだけの壁画(へきが)を描(えが)いたのですから、王への想(おも)いがいかに強かったかがわかります。
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